“好き”を本気でやるって、いくつになってもアリだと思う
- 坂井 勝
- 5月23日
- 読了時間: 7分

さて、なぜ私は50歳の誕生日前日に「R-TYPE II ノーミスクリア」に挑むのか
2025年5月27日、私は50歳になります。節目の年に、私はある挑戦をすることに決めました。
それが――伝説の横スクロールシューティングゲーム「R-TYPE」の続編『R-TYPE II』を、ノーミスでクリアするまで帰らないというものです。
笑っていただいてかまいません(笑)。
でも、これは単なるゲーム好きの悪ノリではありません。
この挑戦には、50歳を迎えるいまの自分だからこそ向き合いたい、
**人生の“再確認”**のような意味があります。
子どもの頃の「ワクワク」は、今もまだ生きているか?
私が『R-TYPE』『R-TYPE II』どちらも初めてプレイしたのは、学生時代のことです。
難しすぎる。
敵の動きがいやらしい。
ミスしたらほぼ復帰不能。
でも、何度やられても「次は行ける気がする」と思わせる、不思議な魅力がありました。
そして今、会社を経営し、家庭を持ち、日々の責任と向き合いながら生きている自分がいます。
そんな自分が、この歳になって再びこのゲームと向き合い、「本気で攻略したい」と思ったのです。
このイベントを決めたのは今から約半年前、2024年の年末、やるのは高難易度ゲームということだけはすぐ決まったが、どんなゲームをやるのかが決まらず数か月が過ぎ、3月を迎えた頃ふとリビングのゲームが置いてある棚を見ると、そこにあったのが初代PlayStasion版R-TYPES。

私は数々の高難易度ゲームをクリアしてきた自他ともに認めるいわゆる元ゲーマーだが、アーケード版のR-TYPE IIは未クリアであった。

ちなみに私が初代R-TYPEを初めて見たのは、1987年夏、まだ私が小学6年生の頃。
12歳、今から37年も前のこと。
当時子どもはゲームセンターには1人で行ってはダメとされていたため、デパートに母と買い物に行った時の買い物中にだけゲームコーナーに行くことが許された、そんな時代。
1987年と言えば、家庭用ゲームではファミコンのドラゴンクエスト2が発売された年、シューティングではアーケードゲームから移植されたファンタジーゾーンや沙羅曼蛇等ヒット作品はあるもののまだまだ家庭用ではセクションZなどシューティングは少ない上にアーケードゲームには遠く及ばないクオリティのものが多い。

そんな中、ゲームセンターに出入り自由の大人が夢中になっていたのがirem(アイレム株式会社)の「R-TYPE」だった。

前述の通り、自分でゲームセンターに行くことはできず、買い物の待ち時間にだけ許された大切な時間。
大人のプレーを見ては攻略法を覚え、小遣いでもらった100円の1プレーに全神経を集中させて1コインクリアを目指す至福のひと時。
圧倒的なグラフィックとサウンド、おそらくR-TYPE稼働の1年前に大ヒットした映画「エイリアン2」に強く影響されたであろう凶悪なデザインの敵キャラクター、全8面全てステージ曲も違っていて恐怖とワクワクが止まらない。
同時期にグラディウス、ダライアス、沙羅曼蛇、ファンタジーゾーン※いずれも初代、が稼働していて家庭用に移植された物はクリアしていたが、移植度に限界がありアーケードで1コインでクリアをできるほどにはなれず。
しかし、PCエンジン版R-TYPEという驚愕の移植度を誇る家庭用を手に入れた私は瞬く間に1周ノーミスクリアを成し遂げ、ついにはアーケードでも1周、更に2週ノーミスクリアまで成し遂げたのであった。
その頃はまだ中学1年生、前述通りのデパートでの貴重な時間を使って大人たちに混ざって高難易度のR-TYPEを1周ノーミスでクリアして魅せる、沸く観衆。
R-TYPEを語りだしたら何百行でも書けてしまうからこの辺で終わりにするが、とにかく全てが家庭用では表現できない当時最高峰のクオリティ、それがR-TYPE。
※当時の評価はWikiでチェッックしてね!https://ja.wikipedia.org/wiki/R-TYPE

今回チャレンジに使うのは海外版のアーケードのR-TYPE IIが収録されている「R-TYPE Dimensions EX」のSteam版。
PlayStasion版R-TYPESには日本版のR-TYPEとR-TYPE IIの完全移植版が収録されているのだが、初代PSがまともに動作するとは思えないので、今回はWindowsPCでプレイすることにした。
ちなみに私のR-TYPE購入履歴は以下の通り。
・PCエンジン R-TYPE(容量の都合で2枚組)
・PCエンジンCD-ROM2 R-TYPE COMPLETE CD(PCエンジン版R-TYPE2枚を1つにしてオープニングムービーやアレンジ音源、追加要素を含んだ作品)
・PlayStation R-TYPES(R-TYPE IIが初移植された2作品収録版)
・Xbox Live Arcade(Xbox360) R-TYPE Dimensions(海外版の初代とIIを収録)
・PS4 R-TYPE Dimensions EX
・Steam R-TYPE Dimensions EX
※SFCの3やPSのΔ(デルタ)、Final1&2ももちろん買ったし、アーケードだけど若干すべっていたLEOもクリアまではプレイしたが「やり込むには至らない、R-TYPEと言い難いレベル」の作品なので割愛(偏見、好きな人ごめんなさい)。
ということで私がどれだけR-TYPEを愛しているのか伝わったと思います。
このチャレンジのことは妻にも話しており(人生100年時代に50歳という人生の折り返しを迎える大切な誕生日前日に帰ってこないかもしれないわけだから、当然伝えます)、全力で応援してくれています😊

自慢にしかなりませんが、この歳でも初代R-TYPEならノーミスで2週クリアできます☆
10代、20代、30代、40代と10年間隔でR-TYPEを買いなおしては数回だけプレイしているので衰えません!
ただIIは...💦
1989年のアーケード稼働時には他のゲームに嵌っていたのか、難しすぎて諦めたのか、ほとんどプレイした記憶がない。
で、1998年にPSのR-TYPESを買った時にも数回しかプレイせず挫折...
その後Dimensionsを2回購入しているにもかかわらず、その時も初代をノーミスでクリアできるか確認しただけで、IIはほとんどプレイせず。
原因は難しさだけじゃなく初代に比べるとSTAGEサウンドが地味で...爽快感が全くないのです。
特にSTAGE2、これのせいでやる気が起こらずやめてしまったと言えるほどです。
ゲーム自体は初代と変わらない操作性とシステムで文句のつけようがない傑作なのですが、私が高難易度+地味サウンドに負けたといった感じです。

妻を巻き込んでまでのチャレンジです、やると決めてからの3か月、寝る前の30分間は毎日プレイして敵のパターンを頭と体に覚え込ませ、1周全6STAGE(本当は2週クリアまでやりたいが更に数か月かかると思われるため今回は1周)、本番4日前の昨日の時点でSTAGE1~3はほぼ100%安定、4が75%、5と6が50%といったところ💦
あと3日、寝る時間を削ってでも練習をするけど、本番(長ければ14時間)中にノーミスでクリアできるか、まだ課題と不安は残っています。
なぜこんなことをするのか?
「あの頃の自分」がまだ胸の奥にいるかどうか、確かめたくなった。ただそれだけの理由です。
大人だって「好きなこと」を本気でやっていい
私は今、「好きなことに本気で取り組む若者たち」を応援する活動に関わっています。
プログラミング、ロボコン、イラスト。
夢中になっている子どもたちの姿を見ていて、ふと思ったのです。
「自分は今、“好き”にどれだけ正直に生きてるだろう?」と。
だから私はこの挑戦を通じて、自分自身にも、家族にも、社員にも、仲間にも、こう伝えたいのです。
**“好きなことを本気でやる姿は、何歳になってもかっこいい”**と。
これはちょっと変わった「誕生日会」
5月26日、私は『R-TYPE II』を、ノーミスでクリアするまで帰りません。
社員にも見守られ、全国の友人にも配信で見届けてもらいながら、必死にコントローラーを握ると思います。
緊張します。
でも、それ以上にワクワクしています。
だってこれは、**人生の中でたった一度の「50歳の挑戦」**だから。
ちょっと変わったバースデーイベントですが、よかったら見守っていただけたら嬉しいです。
参加(とはいっても応援するだけ)希望の方は↓を読んでから!
株式会社LIFTE 代表取締役 坂井 勝